夕暮れ時 #97
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今年 5月中旬 やっと葉っぱが生えて来た
うちの裏とお隣の境の メープルの大木
去年は 冷夏で雨続きだったせいか
ほとんど葉が茂らず 紅葉も無いに等しかった
それとも 木の病気か 寿命かなあ と考えつつ見ていたが
5月も終わろうかという頃には まずまずな感じ
同じ頃に ブライダルリースを撮った時に
背景に写っているのが この木
だった 残念なことに
この時は これが 最後の姿とは思わずにいた
一週間前の朝 突然 外でえらく大きな音がし始めたので
サンルームから外を見ると
木の伐採屋さんと思しき人が 枝を切り落としている
サンルームの喫煙シート定位置からの眺め
そう言えば 3年前だったか 真冬の暴風雪で
頂上辺りの大きな枝が折れて 地面に落ちきれず
下の別の大きな枝に 引っ掛かったままになっていた
はじめは その折れた枝を取り除きながら
剪定もついでにやってるのかな と思いながら見ていた
が 次の日
ちょっと枝を整えるにしては つんつるてんすぎる
こりゃ切り倒すつもりか と思っていると 当たっていた
それどころか 隣に少なくとも2本他の木が生えてたのも
きれいさっぱり 伐採されてしまった
そのうちの1本は 結構成長した 西洋七竈(Rowan)の木で
秋になると 実がオレンジ色から次第に赤に変わり
それはそれは見事な眺めで 毎年楽しみにしていたのに
途中1日休みがあり かすかに期待していたが
この後 期待も虚しく 跡形も無く切り倒されてしまった
結局 後の処理も含め 5日がかり
かなり古い 絶対自分が生まれる前からここにあったはず な木で
短く切った枝でも重いのが 落とされた時の音で分かった
電動ノコギリの音がしばらくしたあと
閉め切った家の中にいても
木の塊が落ちるドシンという音が聞こえる
というか地響きに近いものが 日中 ずっと続いた
きっと これに驚いたのだろう サンルームで外を観察していると
まずは 野うさぎが 全力疾走で庭を横切り
間もなくして 今度は グラウンドホグ(写真を初めて撮れた!)が
伐採が進行中の 反対側の方向から
ひどく慌てた様子で やって来て
こっちの方が もっと音が酷いのが分かったのか
もと来た方向へ引き返していった
えらく気の毒で 残念な 一連の出来事のあと
思わず恩恵を受けているのが
随分明るくなった 我が家のサンルームと 隣との境にある小さな花壇
それと 視界が広くなった空の眺めを楽しめる自分だった
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