First Nation Territory
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オンタリオ湖の近くに住んでいると
南北に移動するときに 時々出くわす踏切
二種類の路線が東西に伸びていて
貨物と旅客列車がそれぞれ走っているようだ。
だけど車移動が基本のカナダの田舎生活。
こっちに来て丸一年、公共の乗り物に乗ったことがない。
田舎すぎて 路線バスさえ無く
時々出かけた先の町で チラッと見かけるくらい。
こんな生活の中 一番目にする機会が多いのが
貨物列車。
一度引っかかったら 待つしかない。
連なる車両数がやたら多くて 速度がえらく遅いので
迂回しても そっちでまた引っかかる。
そこで皆 ひたすら待つ。
まあ これも仕方がないと諦め
向かう場所は First Nation Territory
ファーストネイションとは
アメリカで言うところの ネイティブアメリカンのこと。
テリトリーは居住区。
日常会話では 「リザーブ」と呼ぶ人がほとんど。
ここでは大型スーパーのような商業施設は無く
代わりに小型の雑貨店 兼 タバコ屋さん、ガソリンスタンドや
個人経営のレストランなどなどが点在している。
そして消費税が全て免除 ガソリンも割安。
煙草は普通に街中で買うより種類も豊富で
値段が信じられないくらい安い。
その代わり 安値のものは 味にワイルドなクセがあり
買う度に味が違い 美味しかったり不味かったり
差が激しい。
味を我慢できさえすれば
最安値ので 1970年代の日本の主要ブランド程度の
格安お値段。
普通なら 一箱25本入りでCD$11前後。
日本での一箱20本入りと換算すると 大体¥800くらいか。
これでは厳しすぎる。
一度は禁煙もやむなしかなと思ったが
去年Qちっぷの友達が
少し遠いけど リザーブに行けば安く買えるよ
と教えてくれて
Qちっぷは煙草吸わないけど 割安ガソリン入れられるし
それ以来 渋々ではあるが
リザーブまで通ってくれるようになった。
煙草でも何でも 切れたらサンダル履きで
ちょっとそこの自販機まで と言うわけにはいかない。
そのおかげで 自然にセーブするようになり
やめない代わりに本数は激減したので
今のところ これで良しとしている。
今日はそのワイルドテイストの仕入れ日なのだ。
何軒かのお店を試したあと
一番感じが良くて通い始めたお店の
玄関先の広告付きベンチ。
入り口付近には レトロな看板が飾ってあって
これを眺めながら いつも一休みさせてもらう。
最後にこれ 一番気に入ってる眺め。
実は どのお店でも殆ど
典型的なネイティブっぽい顔立ちの人を見ることがない。
居住区と言っても
ガソリンスタンドと小規模商店が多い地区なだけ
ってくらいの差。
なので 毎回立ち寄るここで
リザーブに来た気分を味わって帰る。
バイトのお姉さんが時々
コーヒーをタダでおご馳走してくれたりもする。
居住区万歳!
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