Santa Marta, Republic of Colombia #9
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朝ご飯をすませるやいなや
部屋へ上がる前に 宿のテナントの食堂へ直行して
買ってきたのは コーヒーと グアナバナのジュース
カップのスレスレまで たっぷり入れてくれるのが
嬉しかったり 歩きにくかったり
サンタ・マルタに来て最初の夕食を 階下の食堂でとった時
ご飯が美味しかったうえ
どんな味なのか試しに頼んだジュースが 大当たり
朝っぱらからでも飲みたくなるほど 美味しい
一昨日 別のお店で 面白くて撮った写真に 絵が載ってた
CHERRY の左隣の 私にとっては謎の果物がそれ
ちなみに 右隣の LULO ルロ も 独特な美味しさ
コロンビア特有の果物だと 宿の下のお店で聞いた
このあと今日は 観光客エリアの海岸沿いから
反対側に歩いて行ってみた
4〜5ブロックくらい歩いただろうか
ローカルバスが通る 主要道路かなって道に突き当たり
その辺りには 賑やかな商店街が広がっていて
興味津々歩き回った
お腹すいたね と気が付いたら もう3時
そこで ローカル感漂いまくる食堂が目についた
ランチ時はとうに過ぎてるというのに 満席
カウンターは空いてたので 入ってみることに
注文が済んで 振り向いたら席が空いてて
店員さんが テーブルに移動させてくれた
コロンビアの定番定食じゃないかと 今では推測する
チキンの薄切りグリル定食をいただき 大変満足
観光客エリアと比べて味は変わらず 値段は割安だった と思う
その後 ぼちぼち 宿の海岸沿いに向かう途中
これまた 地元のお花屋さんがあって
買い物は出来ないが ついつい引き込まれて行った
玄関口ですでに 魅入られてるのに
奥のスペースは 更にハートをわしづかみ
入り口すぐの一角には こんな植木鉢も
これはいいわあ
カナダのホームセンターや園芸店では
変にオシャレぶったチャイナ製品ばかりで うんざり
こっちの方が断然 味わい深くていい 喉から手が出そう
ひとしきり植物と奥の園を愛でたあと 再び帰路へ
もう少しで海岸通という所で
こっちに来てすぐ 日帰りツアーを相談して
明日申し込みに来るからねって伝えたのに
次の日から3回行っても開いてなかったお店が
ようやく開いてるのを発見
ツアー行くなら もう明日しかないってんで
たたっと申し込みを完了し
一段落ついたと 店先で 行商コーヒーのお兄さんから一杯頂き一服
ツアーショップ店員さんの顔見知りだったらしく
Qちっぷと4人で 片言英語でおしゃべり
至る所でみつけられる 行商のコーヒーは ティント と呼ぶそうで
ぐい飲み大の小さなカップに入れてくれ 熱々で砂糖入り
ミルクが入ってないのが良ければ スィン・レチェと頼むのと
$(←でもペソ)500 約20セント が相場だから
それ以上の値段を言ってきたら 譲らずに
キニエント!(スペイン語で500のこと)って言わなきゃだよ
と教わった
だが なぜコーヒーを ティントというかは
英語で説明が難しいみたいで とうとう分からなかった
コーヒーと 一服休憩をたっぷりとって 元気回復
少し遠回りしてホテルへ向かうことに
ぶらぶらしてて 通りがかった 消防署
さっきのお花屋さんの奥の院と 同じくらい 気に入った一枚
はっきり写ってないが 消防車に 119 とある
車の通行は 北米と同じ右側 消防救急番号は119 なんだな
こういう ローカルの様子ってのは興味深い
カメラを出しながら Qちっぷに向かって小声で
ちょっと これカッコよくない?と 待てのサインを出してると
署の前で黙々と作業中の隊員さんが ニコッとしてくれた
お務めご苦労様でございます と言いたかったが
スペイン語が分からなくて残念
日が傾いてきた頃 程よく 宿がある海岸通に着いた
夕食は完全に日が暮れてでいいねと
さらにここで ぼんやり過ごす
海岸通の左端にある クラシカルな建物
この向こう側には コンドミニアムか ホテルか
見たところ ローカル庶民が住民じゃなさそ なビルが並ぶ
新しそうにも見えるが
なぜか どこか 70年代のリゾート地っぽさを感じてしまう
少し通りを歩いてみたが退屈で すぐ引き返し
海岸で日が暮れるのを待った
Qちっぷが 同じ場所だけど 違う感じで撮っていた
サンタ・マルタでもカルタヘナでも
お土産に 持ち帰れそうで 欲しい物が
これといって なかったが
ついに 珍しい買い物が出来 夕食後の退屈しのぎに
これは 小銭入れか 小物入れに と買った
手作り品 それも ベネズエラ人の
これは何と ベネズエラの紙幣 本物のお金 で作られたもの
ここに来て初日 路上で実演販売をする人がいたので
撮らせてもらった
最初 一瞬 並べてあるお札 の意味が分からなかったが
ああ そうか! ベネズエラ人 プラス 紙幣
スーパーインフレで 価値が無くなってしまった あれだ
ボリバルだ
究極のリサイクル たくましい
カルタヘナでも ここでも 大勢のベネズエラ人が来ていて
見たところ ホームレス状態
気になっていたので 今日見た人は別の人だったが
私は小銭入れを
Qちっぷは世界の通貨コレクターなので
嬉しそうに 紙幣を1セット お買い上げ
ググってみたら
これは去年夏 通貨単位の切り下げ5桁 した時のお札だそう
ベネズエラの経済が崩壊中なのは ニュースで聞いてたけど
すぐ隣の国コロンビアで見ると もの凄く深刻なのが分かる
ここのテレビのニュースでも スペイン語なので大半は理解できんが
ベネズエラでは 人が亡くなった時に 普通の棺が買えない人のために
段ボールの紙 で出来た棺を売ってる場面を放送していた
それでも 国外脱出しないで暮らせてるだけ
まだマシな境遇 なんじゃないかと想像する
一方 国境から ほんの何百キロの ここサンタ・マルタでの夜
大音量の音楽で 観光客がノリノリで騒ぎまくる
パーティー・バス
これが ホテルの前から 夜中まで
出発しては 帰ってくる を何度も繰り返す
初めは面白がって見ていたが 段々 鬱陶しくなってきた
バスじゃなくて パーティー ボートでも作って
沖に出てやってくれたらいいのになあ
と思う 宿の玄関先の眺めが 今日の締めくくり
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Santa Marta, Republic of Colombia #8
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コロンビア6日目
今日もひたすら 地図も見ず 無計画に歩き回り
何やら素敵な建物のある広場を通りかかった
玄関のプレートに 1891年とある
近めで見ると 損傷が目立つが
あまり小忠実にお手入れされてないのも 味のうちかも
次に通りかかったのは 真っ白な見事な教会
脇にある大きな広場は閑散としていた
カナダでも行く先々で 色々な様式の教会が見られるが
こんな感じのは 多分無い
後で旅行サイトに この教会は必見 と書かれているのを知った
Cathedral Basilica of Santa Marta サンタ・マルタ大聖堂 だそうな
銅像は 誰か知らんが
このあたりの町づくりを最初にしました的な人だろう
聖堂の裏手の建物のドア
こういうのが見られるのを楽しみにしていた
なのに もう一つあった大きなドア そっちは撮ってない
身体的にもバテ気味だが 何より思考が働いていない
日中最高気温10℃ 明け方は0℃ のカナダから いきなりの酷暑
それに こっちの方が カルタヘナより うんと暑い
Qちっぷも暑さにやられてるみたいで
今日はお昼ご飯 いらないと言う
私もそこまで空腹でもないな と思ったが
それでも食べておかないと 身体に良くないだろうと
通りすがりのレストラン・バーで 自分だけランチ
ここなら Qちっぷは ビールでも飲みながら待てるでしょ
のつもりだったが 珍しく ノンアルコール
ルロ っていう果物のジュース あっさりしてて美味
私だけ頂いた定食に付いてた sopa スープと同意だと推測
暑いなか 熱々のが出てくる で これがまた美味しい
ベースは不明だが 大体同じ味で 具とそれによる出汁というか風味が
お店に寄って 少し違う
これ 寒い時期カナダで食べられたら めっちゃ良いと思うんだけどなあ
てか今この時も カナダは熱々スープは幸せ な季節
外出の時は厚手のジャケットが要る
そういえば
上着の上から袈裟懸けで使っていた ショルダーバッグをそのまま
持ってきて使っていたら 暑くて重くてうっとおしい
ここに来るまで そんな風に感じたことはなかったのに
たかがバッグひとつ なのだが
使い心地が 気候でこうも変わるものか
失敗じゃあ と思い知っていたところ
ここ 昨日のお土産屋さん をのぞいてみて 助けられた
道歩きにちょうど良さそな ミニ ショルダー があった
みつけた瞬間 直感的に 即お買い上げ
直感は当たり 使い心地は 抜群
それに 作った人には悪いが これと丁度マッチするような
小洒落ていない恰好で 毎日歩き回っている
カルタヘナに着いて程なく 帽子も
道端でベンダーのおじちゃんから買っておいた
いくつか被ってみて 一番頭にフィット 心地いい のを選んだら
Qちっぷが え?それなの? って顔で見ていた
が 気にしない
ここでは 快適さを犠牲にしても 良いこたないわ
という境地に達したのだ
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Santa Marta, Republic of Colombia #7
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サンタ・マルタ 2日目
観光地らしいが ここの予備知識も無いまま来た
最終日の5日目は また移動で
たっぷり時間を取られるだろうから 計算に入れないにしても
今日から3日あれば 少しは町の様子は見れるはず
もし 住みやすそうだったら Qちっぷのリタイア後の
移住先候補の一つになる かもしれない
町の雰囲気を見て回った
目の前は海岸 ホテルの角を逆方向に行って
帰りはまた海岸を目指せばいいから 道が簡単でいい
いざ出発
宿のすぐ裏手にあった お土産マーケット
ここでもカラフルな建物が多くて
一々立ち止まってしまう
今度は白い建物 これも目を引いた
古いものかと思ったら まだ100年経っていない
1928年から1940年まで 女学校だったそう
土地が整備される前 この辺は湿地帯だったらしい
こっちの白いのは 案内板をすっ飛ばしてしまい
何の建物なのか不明 でも良い雰囲気
海辺の観光地らしい 目立つキャラのホテルが点在している
これよりもっと海岸線を離れると
地元民であふれる商店街があって 歩き回ったが
ゆったり立ち止まって 写真を撮るどころではなかった
ここで日用品を仕入れたあと いったん宿に戻って
ぼんやりしていたら あっと言う間に日が暮れ始め
暑さもやわらいできたことだし 海岸へ散歩に出た
夕空はきれい だが 海岸そのものは
「へ?」
周辺の住民は わざわざ こんな海岸に遊びにくるの?
って 気の毒な海岸
カタカナ語ニュアンスでの ビーチ ではない
海岸線も短く まあ 散歩コースには丁度いいか という感じ
日が暮れかかって はっきり写っていないが
ネイティブ コロンビアンらしき像があり
沖の小さな島 の景色を切り取ると ちょい良さげに見えるが
海岸線の途切れる場所に 貨物船の港があり
いやおうなしに目に入ってくる
反対側の端は ヨットやボートの停泊所で
こっちは まあ 可も無く不可も無く
凪の海に小舟を浮かべ くつろぐ人が一人
これだけは いい眺めだった
そろそろ夕食のレストランを 探しに行こうかと
砂浜と道路の間にある花壇に座って 話していた
その時 どこか遠くで ガタン と音がして
と同時に 辺り一面真っ暗 停電だ
浜辺左端の停泊所より向こう側は 灯りがついてる
10分かそこらだったか 回復を待って また歩き回り
やっと決めた今夜の食堂だったが 遅い安い不味い
テーブルで手持ち無沙汰してた時
面白いことをみつけた
お隣の食堂の ジュースのメニュー
苺が さくらんぼ になってる
こっちに来てわかったのだが
英語が全くダメ 簡単な単語さえ通じない人が 基本
海外からの観光客がよく来るお店でも
感覚的にだけど 半分以上の人はカタコト英語で
なんとか意思疎通できる程度
かの食堂でも多分 英語わかる人が お店に教えてあげたんだろうね
と Qちっぷ
晩ご飯が不味くて 不機嫌になりかけた二人を
クスクスさせてくれた 隣のファストフード食堂だった
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Cartagena and Santa Marta, Republic of Colombia #6
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今日はカルタヘナからサンタ・マルタへの移動で
半日つぶれて 疲れて ほとんど何もできなかったので
このへんで 泊まった所を振り返ってみることにした
まずは 今日から5日間とった サンタ・マルタの部屋は
今日最初の投稿で書いた通り ほとんど素泊まり状態
朝食付きではあるが 不便の無い程度の広さの部屋に
テレビと小さいクローゼットがあるだけで
フロントにつながる電話も セイフティボックスも
冷蔵庫も 当然 アメニティグッズも ルームサービスも
無い
Qちっぷは セイフティが無いって どんなホテルだよ
と落胆していた
カルタヘナに滞在している間
ブッキングサイトでこの辺のホテルを見ていた Qちっぷが
ここの紹介写真を見ながら これでこの料金は良心的
ここに決めて良いよね? ね? と 嬉しそうにするので
そんなフォトショ写真信用するなんて ナイーブすぎますぜ 旦那
と予言しておいたら やっぱり
Qちっぷの期待とは 全く別の予想をしていたので
一応 機能だけはするだろ くらいのバスルームにだって
動揺しない まあ お値段なりかな という感じ
想定より 少ーしだけ マシだった
さて カルタヘナ初日と2日目に泊まった宿は
城壁内 古い民家を改築したのだろう
玄関の雰囲気は それなりにいい感じ
入り口に置いてある椅子に座って 天井を見上げると
これも 悪くない
客室は2階で 3階もあるが今は改築工事中らしく
全部で10室もない
ホテルと名前にはついているが
日本語でいうところの 民宿 のが近いかもしれない
気の利いたホテル からは程遠いが
喫煙スペースのバルコニーで 年季の入った近所の屋根を眺めてると
誰かの家に泊めてもらってる かのような気分になれる良さがある
実際に昔ここは 誰かの家だったと思われる
ここでの最初の 朝ご飯
誰かが作ってくれる 自分は何もしなくていい朝食は
特別なものじゃなくても 充分美味しい
3日目のホテルは予約せずに来たので
城壁内を散策中にみつけた 小さなホテルのフロントのお姉さんに
部屋空いてるか聞いたら 中を見せてくれた
3日目か サンタ・マルタから帰ってきての
候補の1件になったが 結局 泊まることはなかった
便利な場所で安いホテルは 大体 これくらい狭い
狭いのはまだしも窓が無いのはツラいね で却下した
ヘツェマニ地区でも いい感じの宿の前を通りかかり
見せてもらった
でもここは 空いてるほとんどの部屋が ドミトリー
それもツラいので却下
でも 建物全体の雰囲気は良かった
宿としてじゃなくて 自分の家として1軒欲しいくらい
そして 昨日泊まった所の フロントから外を見た画
ネットで城壁内での大体のあたりをつけ 来てみたら
ここも部屋を見せてくれて Qちっぷがいたく気に入ったのだ
2階の部屋を出ると 朝食や休憩場所の中庭が すぐ下に見える
テーブルに着いて朝ご飯を待ちながら
上を見あげると 南国気分たっぷり
植民地時代の様式 コロニアルスタイル ってやつなのか
中庭を囲んで建てられている家が多いようだ
手摺と柵のデザインをしげしげと眺め
家に中庭があるって めちゃ良いわあ 欲しいわあ
と思っていたら 今日 チェックアウト前の午前中
この名前知らずの花の木の 大掛かりな剪定が始まっていた
植物を植えるかどうかにもよるだろうが
メインテナンスは大変かもしれない
あの木が繁り過ぎとは 気が付かなかった
でもここは一年中が夏 放っておくと伸び放題になるんだろうな
昨日夕方部屋の窓から撮った お向かいの家の壁沿い
小さな花壇から 大きく育った木からも 常夏を垣間みたのだった
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Cartagena and Santa Marta, Republic of Colombia #5
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カルタヘナで3日過ごしたところで
どこか別の町を
気軽に移動出来る範囲内で 見に行ってみよう
って運びになり
サンタ・マルタ という所に決定
昨日のうちに 宿と民間バスの予約を済ませてある
近くのスーパーで お昼ご飯とスナックを買い込み
バスの営業所に向かう
カルタヘナ城壁は その内側も周辺の道路も
交通が混雑してることが多いみたい
気分的には気軽な出発だが 宿を変える日は
でかいスーツケースも一緒に移動することになる
暑い中 これが結構大変で
常に両手がふさがってる状態もあって
カメラを手に 景色を撮ろうと思い立った時には
もう すっかり市街地から離れた
入り江なのか 沼地なのか 不明だが 自然の中
人家も何も無いところは とってもスムーズに進む
所要時間は 大体2時間半から3時間かな と
このバス会社を教えてくれた
カルタヘナの宿の フロント担当従業員さん だったが
時々通過した こういう 人が住むエリアは
道が混んでて なかなか通り抜けられない
途中で2度も トイレ休憩で停車するし
この調子で本当に3時間で到着するのかな
と疑っていたら 案の定 そんなことはない
仕上げに 延々と海岸沿いを走り続け
やっと次に見えてきた町が サンタ・マルタだった
市街地に入るまで たっぷり5時間 してやられたわい
こちらでのバスの営業所に着くと
ものすごい強風・突風の真っ只中
嵐でも来るんかいなって感じだったが
タクシーであっという間に着いた宿の部屋に入った時には
随分 納まっていた
部屋からの眺め 街路樹に遮られて見えないが 目の前は海岸
部屋の設備は 必要最低限以下 ほぼ素泊まり宿
と呼んで良いほど何も無いが 広さは充分
一階には小さなレストランがあって 便利そう
でもって 何よりご機嫌にさせてくれたのは
ベランダが付いてたこと ハンモックまである
おかげで 部屋を出て わざわざ喫煙エリアまで行かなくて済む
コーヒーを置けるテーブルもちゃんとあって 幸せ
ハンモックは 30分揺られてたら 手足がむず痒くなってきた
Qちっぷは平気かどうか 試させてみたら
ちょっと横になった後 あー こりゃダメだ だと
ひと部屋一泊 CA$50程度の安宿に
清潔なハンモックは期待できんわな が結論の
サンタ・マルタ初日だった
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Cartagena, Republic of Colombia #4
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カルタヘナ 3日目
今日行ってみた場所は
サン・フェリペ要塞
ここで入場券を買って といっても 窓口はQちっぷに おまかせ
いくらだったか聞きもせず ゲートへ向かう
ケチなQちっぷが 文句言わずに
入場口を通過したところを見ると そう高いとは思わなかったか
この暑さで 判断力が激しく低下しているかの どちらかだろう
ここに来る前の午前中 すでに炎天下の町を歩き回った後だ
入り口を通り過ぎると すぐに登り坂
しかも途中 日よけになるような場所が ほとんど見当たらない
普段は サングラスとか帽子とか
日よけ対策グッズは ほとんど使わないが
あまりの暑さと日差しの強さに
昨日 用心のため 帽子を買っておいたら 正解だった
ここでも売っている
街中 いたるところに 行商の帽子屋さん(に限らず)がいる
坂は緩やかに見えるが 歩くと かなりきつい
やっとこさ 平らな部分にたどり着き 一息ついた
更にそびえる壁を しばし見上げ
再び 今度は階段を登って行くと
頂上には 見事な眺めが待っていた
下って行くと何の為か あった門が 上から見える
下の入場口と タクシーで渡ってきた橋と
その先には 泊まっている 歴史中央地区が見える
違う方角に見えるのは ポパの丘 白い建物は修道院だそう
ようやく登り着いた頂上の眺め
下の段から見上げると こう見える
どこの辺りにあったか 思い出せないが
ドアも付いていない すっからかんの部屋
要塞が稼働中 どう使われていたんだろう
地味に一軒だけあった お土産物屋さんの入り口
ここに来て これが 今日一番 目を輝かせた一瞬だった
アンティーク小物だ!
自分一人で来てたら きっと衝動買いしてただろう
が 何しろ今は お財布の主は
こういうのに一切興味が無い Qちっぷ
しばらく しげしげと眺めながら
でも待てよ こういう場所で 本物のアンティークを売るかな
骨董品を見る目など ちっとも持ち合わせていないが
アンティーク調 のお土産物ってことかもな
と 色々考えを廻らせ その場を離れた
ああ それでも 古めかしいこの感じ 好きやわあ
古めかしいといえば この大砲も そう
これとは別の大砲だが
間近で見ると そりゃもう良い感じ
この彫りが いつの時代のものかは分からないが
惹かれることこの上ない
それにしても 休み休み歩いていても
暑さに へこたれそうになる
若い頃は 暑いのへっちゃら
ほんの5年前 メキシコ ユカタン半島への旅行でも
全く暑さが苦になることはなかったのに
カルタヘナが激しく暑いのか 自分の老化が激しいのか
多分 両方だろう
壁の段差に座って 汗をふきふき 溶けそうになっていると
向こうで鳩が 職員さんが掃除で流した水を飲んでいる
さっき見てたら その水 泡まじりだったから
洗剤入りだよお 鳩ぽっぽ
それでも飲んじゃうくらい やっぱり 暑いのね
休憩に水分補給で 息を吹き返し
眺めを楽しみながら 散策再開
これは トンネル通路の入り口
中で撮った写真は 残念ながらピンボケばかり
パンフレットみたいなものは 貰えなかったので
通路がどう張り巡らされてるか 想像もつかないが
まあ 結構な規模ではないか という感じがした
涼しいトンネルで また生き返り
坂を見れば 上を目指す
何てことは無い 意味も分からん こういう板サインが
どうも素敵に見えてしまう
そして この景色
左側の高層ビルの辺りが リゾートホテル街 ボカ・グランデ地区
中央の低い屋根のかたまりは 旧市街地 セントロ
と コロンビア国旗
それから
カルタヘナの トレードマークの一つ っぽい この屋根
セントロの城壁と同様
ここでも煉瓦や壁の 古い質感を味わい
一旦 宿へ戻ることに
下りの途中で見た建物
倉庫か何かかな 公開されてはいない様子だった
疲労感と 名残惜しさが 同時に湧いてくる
サン・フェリペだった
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Cartagena, Republic of Colombia #3
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カルタヘナ 2日目の午後
午前中 町を囲む城壁周辺を散策して 次は
壁の内側 町の様子を見て回った
どの通りも 道が 気持ち良いほど真っ平ら
ママチャリで ぷらーっと出来たらいいだろな
と思ったが 古い町で 道幅が狭く
全部の通り 車両は一方通行
自転車は多分 交通の妨げになるだろう
ゆっくり歩きながら 建物を眺めていくと
これは大学 のようだ
ピンクの建物が見えてきて こりゃいいなと思いながら
正面に着くと なんと 裁判所のようだ
左側に少し写っているのが 入り口で
セキュリティゲートがあり そこには
デカデカと 拳銃の上に斜め線が引かれた画が掲げられていた
銃持ち込み厳禁 っちゅうことだろう
ふた昔前は めっちゃ危険な国だった コロンビアだしね
とにかく人の出入りがひっきりなしで
ゲートの写真は撮りそびれてしまった
次は 教会っぽい建物
通行人が途切れるまで待てずに
ここも玄関周りは撮らずに通り過ぎる
適当に歩いてると どうやら 町の端っこに着いたみたい
何だかわからんが 何かのお店が目に付く
この先を過ぎると 時計台の広場に出た
反対側にある建物は ホテルやレストラン
この中の一軒 ピザ屋さんが美味しそうだったので
遅めのランチをここでとった
オーナーらしきおじさんが 人懐こく英語で話しかけてきて
自分はイタリアンなんだよーという
なるほど どうりで 頂いたピザは とっても美味しかった
時計台の城壁を 外へ通り抜けようとした時に
目についた 観光案内版を見ると
昔ここは 奴隷売買の市場に使われていたそうだ
悪意を持って外からやって来る奴らに 太刀打ち出来ないと
悲惨なことが身に降りかかるという 歴史の教訓やな と思った
別の案内板には この一帯の地図があった
泊まっているのは ピンクの部分(San Diego)で
その辺は歩いてみたので
次は 赤の部分 ヘツェマニ(Getsemani)地区へ行ってみることに
広場の外側 この前を通る道を渡ると
河口のように見えるが
ここで行き止まり 上流は無く 川じゃない
多分 海続きの 小さな観光船用の港っぽい
それを右に見ながら進むと
ここから先が ヘツェマニ
入って行くと これまた古そうな
雰囲気たっぷりの街並
こっち側の建物は やや小さめのが多い感じがした
ごちゃっとしてるが 楽しい
教会も シンプルで庶民的に見える
何と言っても 南国に来た感を味わえるのが
外壁の この色選び
何気ない 白い壁のお宅もあるが 玄関周りが
鮮やかなブルーで いい感じだったりした
さて 引き返そうか としたあたりで
別の意味で 南国を実感したのが これ
デング(ウイルス)と ヘツェマニは戦う
これ そうだわ 家の周りに水を淀ませると
蚊が繁殖する絶好の場になるから ダメ
日本でも 子供の頃に言われてたわなあ
でも この土地は一年中が夏
きっと大変に違いない
現地の人達の現実を垣間見たところで
今日の散策は ここまで
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Cartagena, Republic of Colombia #2
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始めての南米旅行 コロンビア の2日目
昨日宿に到着したのは午後遅く
あっという間に夜になったので
早めに朝食を済ませ 早速朝から散策に出かけた
城壁に囲まれた小さな町は
どの通りにもコロニアル スタイルの建物が建ち並び
目に映るものが ことごとく新鮮で素敵
あてもなく歩き始め 少し建物を眺めた後
まずは ここを囲んでいる壁を見てみることにした
着工が1630年で 最終的な完成は1683年 とある
内側にある登り口を上がると
部分的にここだけ 壁というより広場みたい
この先も かなり幅広な壁が続いている
これは見張用の詰め所か何かかな
大砲がある隙間から見えるのは
サンフェリペ要塞 と後になって分かった
壁の外側には現代の道路が通っていて かなり混雑気味
そして 海
久しぶりの 海!
カナダ オンタリオ州での生活は 7割りがた快適だが
少しばかりある不満の一つは 海が近くにないこと
走ってる車が映り込まないように
待つことしばし タイミングをみて撮った
実際は 結構な交通量がある
城壁の内側に目をやると
これは 工事中の テアトロって書いてあるから 劇場ですな
見事に咲く花と 調和のとれた建物
歩いて行くと 何か見えてきたので
覗いてみると お土産物屋さんの建物だった
目の前は 観光バス用と思しき駐車場があり
ツアー客の群れが ごちゃごちゃしてる
そこへ一台のバスから
コリアンかチャイニーズっぽいオバさん達が
ぞろっと降りてきたと思ったら
やおら セルフィー棒で自撮り大会を始めて
やたらめったら騒々しい
こりゃかなわんわな とQちっぷと目で合図しあい
お土産屋さん まだ半分も見てなかったが
とっとと この場を後にした
壁の内側の続き
色鮮やかな建物 こういう きちんと手が加えられた建物は
おおかた ちょっと贅沢なホテル
Qちっぷと旅する限り まず縁がない場所だ
壁に戻ると 外海に向かって空いている窓というか
のぞき穴というか が 絶好の休憩場所になる とわかった
なにしろ 晴天 気温33℃の蒸し暑さ
ぶらっと歩くだけでも 相当報える
水分補給と一服に と ここに座ってみたら 大正解
日陰に加えて 海風がここを通り抜ける
その昔コロニーを作ったスペイン人がここで
この涼しさに あー 生き返るわー って
やってたのかもな と想像して
休憩と 本日前半 を終えた
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